Roonee 247 Fine Arts(ルーニィ・247ファインアーツ)

Exhibition

参加作家プロフィール:

大木彩香
1991年生まれ。京都造形芸術大学美術科写真コース卒。
卒業制作「きれぎれ」が研究室賞受賞。
個展「requiem」「なにもない。」「またけふも生きてゆかうと」(いずれもArt Space柳之森)


河野修二
1984年 北九州生まれ
神奈川県横浜市出身
2009年 多摩美術大学造形表現学部卒

展示履歴
2013年 ヤドカリトーキョー「なべよこ ni アート」
2015年 ART TRACE GALLERY 企画写真展「Negative」
2016年 池袋アートギャザリング 東京芸術劇場
2017年 ART TRACE GALLERY 企画写真展「Negative then」
2018年 アートフェア art Karlsruhe 2018 ドイツ


杉村知美
1988年 島根県生まれ
2013年 岡山県立大学デザイン学研究科 修了

展示履歴
2015年 SICF16(第16 回 スパイラル・インディペンデント・クリエーターズ・フェスティバル)(スパイラルホール, 東京・表参道)
2015年 「名もなき者たち 2015」(リコーイメージングスクエア銀座, 東京・六本木)
2016年 AXIS フォトマルシェ vol.3(アクシスギャラリー, 東京・六本木)
2017年 2017KG+スペシャルエキシビジョン NEW JAPAN PHOTO ISSUE 3 LAUNCH SPECIAL EXHIBITION(アンテナメディア, 京都)
2017年 PHOTO MARCHE in Kurashiki(倉敷アイビースクエア内アイビー学館, 岡山)


佐藤隆行
現在、建築計画や再開発の仕事に従事。一級建築士。
人々の生活空間を主に撮影していて、パリのパサージュ、本郷館、菊水湯、宥宝寺など、記録を行っている。

展示履歴
2012年 「The Mixture」グループ展/Gallery銀座一丁目
2012年 「本郷館展」/銀座奥野ビル 旧須田美容室
     (主催:奥野ビル306号室プロジェクト)
2012年 「本郷館展」/香林舎(主催:谷中藝工展)
2014年 「Armenian & Japanese contemporary art」展
      /アルメニア共和国ロシア美術館(主催:Gallery銀座一丁目 等)
2014年 「本郷館 –都市の未来を考える」/アイアイエーギャラリー


田尻健二
1966年 北海道生まれ
京都造形芸術大学通信教育部芸術教養学科 在学中
アートトレイスギャラリー共同運営スタッフ

展示履歴
2018年 NEW JAPAN PHOTO(MISS READ: Berlin Art Book Festival 2018)
2018年 NEW JAPAN PHOTO EXHIBITION(KYOTOGRAPHIE KG+ SPECIAL EXHIBITION)
     at HOTEL ANTEROOM KYOTO
2018年 NEW JAPAN PHOTO 5 at CHI-KA, Dubai
2017年 EINSTEIN STUDIO PRINTS Vol.3(I NEVER READ, ART BOOK FAIR BASEL 2017)
2017年 「Negative, then」, Art Trace gallery, Tokyo

Room 1グループ展

Diversity vol.1

大木彩香 河野修二 杉村知美 佐藤隆行 田尻健二

会期:2018.07.31(TUE)- 2018.08.05(SUN)

12:00-19:00(最終日16:00まで)

写真というメディウムのフォーマリズムに陥ることなく、多様な表現を模索している写真家を紹介する企画。
本展示はその第1回。

大木彩香ステートメント:
日々の生活の中で感じとった、死に対する恐れと光に対する畏れをテーマに制作活動をおこなっている。

河野修二ステートメント:
子供の頃から夜景が好きでよく東京に夜景を見にくる事が多かった。
理由は単純に綺麗だと思ったからであったがビルの窓を一つ一つみると誰かが働いていたり生活していたりしてまるでビルのような箱型の建物に人々が管理されているようにも見えた。
沢山の人間達が作る都市の姿は人間を観察する場所として格好の場所であると私は考えている。
沢山の人間達が集まり行き交う様子は勿論、どんなに無機質に見える建物やコンクリートも同様何かしら人の存在を感じることができる。
人間を観察する手段として都市の姿を収めたいと思う。

杉村知美ステートメント:
始まりと終わり、その間の一瞬のこと、捉えたイメージの中に流れる時間、イメージができあがって歩いていく時間、いろんな時間が流れています。しかしほとんどのことは気付かないうちに儚く通り過ぎていき、私たちに見えているのはほんの少しの時間だけです。 その中で、できるだけたくさんのこの世界のきれいな姿を浮かび上がらせていきたいです。

佐藤隆行ステートメント:
「本郷館」という木造3階建ての建物を御存知でしょうか。この建物は東京都文京区の地に、106年もの永きにわたり建ち続け、現役の集合住居として使われていましたが、2011年8月、たくさんの人々に惜しまれながらも取り壊しが行われました。 「本郷館」は明治38年、東京大学がある本郷の地に高級下宿として建設され、大震災や戦争、高度経済成長といった激動の時代の中で、都心で永きに渡り現役の集合住居であり続けました。部屋数も70室を誇り、街の中でも圧倒的な迫力の堂々たる姿で、街のシンボル的存在でした。  展示した写真は、実際に私が「本郷館」に住みながら、壊される直前の約1年の間に撮影した建物内部や住人の生活風景です。往時よりも住人が少なくなって生活感が希薄になっていますが、逆に生活感が無くなった分、本郷館本来の素の空間が浮かび上がってきていると考えています。また、館内への立入りは関係者以外許されなったため、建物内部を実際に見た人は限られていました。 「本郷館」は歴史的価値も大きなものですが、私が実際に住んでみて感じたことは「この空間は過去のものではなく、今後の日本の都市社会に向けて、未来の成熟した生活を考える上で一石を投じるものだ」ということでした。 それはなぜか。現在新しくつくられている建物や街が、合理性や経済性でつくられ、時間や場所性も消され、人々の記憶や想いさえも失われてきたからではないでしょうか。それは本来の豊かな街の姿、都市の姿なのでしょうか。 「本郷館」は関東大震災、東日本大震災にも耐え、その頑丈さを証明しながらも、残念ながら人の手によって壊されてしまいましたが、その姿を紹介していくことで、これからの時代の日本の都市の住まい、街の生活を考える上でも大きな意味があると考えています。

田尻健二ステートメント:
精神分析など一部の心理療法では、精神症状や原因不明の身体症状に対して「その人にとって何らかのメリットがあるからこそ生じ、それゆえ維持される」と考え、またその症状を擬人化して捉えることがよくある。
さらにプロセスワークなどのスピリチュアルな心理療法のように、症状をその人個人を超えた目に見えない力の顕現と考える思想も存在する。
そこで、このような症状の有様を「症状の肖像写真」として作品化することを試みた。

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