「光画少年」は1920～30年代、関西を中心に開花した中山岩太らによる「新興写真」へのオマージュであると同時に私流のNEO新興写真への実験作品でもある。
撮影時は天中殺の頃で二つの癌を抱え頭も抗がん剤でどんどん禿げて来るし半病人状態なので、いつものように仕事場で撮る気力体力も無し。仕方なく自宅和室のコタツでゴロゴロしながら撮る事に。
カメラは4×5からデジタル一眼。ライティングは大型ストロボから窓に差し込む障子越しの自然光で。なので日が暮れたら、その日の撮影はおしまい。
撮影スタイルは畳に座りながら30分撮ったら30分休息。これを一日数セット繰り返す。
暗くなる頃には身体はもうギブアップ状態。頭髪も抜けて来るし。明日も明後日もこの繰り返し。
今思い返して、あんな絶不調の時によく撮影出来たと思う。多分、中山岩太が後押ししてくれたんだな。

鈴木秀ヲ

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会期中に、ビューイングイベントを行います。秀ヲ先生と共に、今作の制作についてのお話を伺います。
予約不要・参加自由で開催いたしますので、お気軽にご参加くださいませ。

開催日：9月19日/26日
時間：両日ともに19:00から