Exhibition

ミラノ生まれ。ロンドン在住。
12歳で日本に帰国し、多摩美術大学および同大大学院で日本画を専攻。
大学在学中にオランダに1年間留学。
大学院修了後、オランダ・ユトレヒトやロンドンで作品を発表し始める。
2013年、ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーション(「ロンドン芸術大学」を構成する6つのカレッジのうちの1つ)の写真学修士課程を修了。
2021年、テムズ川をテーマにした作品3点が、英経済新聞フィナンシャル・タイムズの週末版付属冊子『FTウィークエンド・マガジン』の定期企画<フォトグラフィー特集>に掲載され、注目を集めた。
2023年より、英国最古のアーティスト・コレクティブのひとつである「ザ・ロンドン・グループ(The London Group)」のメン
バー。
また、フォトブックという形式そのものを作品とする考えを共有する5人組のコレクティブ「Group Matter」の一員でもあり、当初は各メンバーが個々の本をブックフェアで発表していたが、近年は共同でのサイトスペシフィックな制作にも取り組み始めている。
現在グループ展などを中心に活動するほか、制作依頼を受けることもあり、独自路線で「アートとしての写真」を追求し続けて
いる。
また、自身も環境に配慮した持続可能な写真表現を模索するほか、植物由来の現像液などを広めるワークショップも
行っている。
Room 1企画展
花の影 – The Shadows of the Flowers –
菅原さやこ
会期:2026.07.23(THU)- 2026.08.02(SUN)
12:00-19:00(月・火・休み 最終日は16:00まで)
「花の影」は、2021年9月のある早朝、母親の突然の訃報から生まれました。
パンデミックによる渡航制限のため、居住先の英国からすぐには帰国できないなか、友人たちが送ってくれたお悔やみの花々が枯れていきました。それらを捨てるという行為を先延ばしにするため、本能的に冷凍保存しました。その2年後、いよいよ花々を手放す前に、最後の痕跡を残す方法として、花とフィルムが直接に接触するオルタナティブ写真技法を用いて記録しました。
そのネガを使い、暗室でそれらを拡大していきました。「花の影」の抽象的な形からその都度違うことを連想し、空想しながら現れてくるイメージを、3年間かけて焼き付け続けました。それは、異界で「浮遊」する際に見える光景であったり、そこに存在する「鳥人」たちであったり——すべて、その過程のなかで生まれていったイメージです。
「青い影」(2026)は、2021年、母の四十九日法要のために渡航した後、10日間のコロナ禍の隔離期間中に作られた花の青写真をもとにしています。それらのシアノタイプは5年間寝かされたのち、次の段階として銀塩写真とRISO本へと変容を遂げました。プリントには植物現像液を用い、和紙、韓国紙、そして中国の紙に焼き付けています。
これらのプリントの現像には、すべて植物由来の現像液を使用しています。これも、やはりコロナ禍に出会った「暗室写真プロセスをいかにサステナブルなものにしてゆくか」というワークショップがきっかけでした。そこで、従来の暗室薬品を植物性のものに置き換える方法や、その処分の仕方を学び、それ以来、現在進行形で自分にできることを考え続けています。本展の作品も、ユーカリや蕁麻などから作った現像液を用いて現像しました。こうした考えを広めるため、自身でもワークショップを行っています。
*ルーニィでもワークショップを開催の予定。
詳細が決定しましたら、ホームページのインフォメーションにご覧ください。







