Roonee 247 Fine Arts(ルーニィ・247ファインアーツ)

Exhibition

鹿野貴司 Takashi Shikano

1974年東京都生まれ。多摩美術大学卒業。
雑誌や広告の撮影を手掛けるかたわら、日本大学芸術学部写真学科、埼玉県立芸術総合高校で非常勤講師を務める。
公益社団法人日本写真家協会会員。
http://www.tokyo-03.jp/

写真集
「甦る五重塔 身延山久遠寺」2010年・平凡社
「感應の霊峰 七面山」2013年・平凡社
「日本一小さな町の写真館 山梨県早川町」2016年・平凡社

主な写真展
「Tokyo Sunny Day」2003年・コニカミノルタプラザ
「甦る五重塔 身延山久遠寺」2009-10年・キヤノンギャラリー銀座、日本外国特派員協会など
「Beijingscape」2010年・エプサイトギャラリー
「感應の霊峰 七面山」2012年・コニカミノルタプラザ
「山梨県早川町 日本一小さな町の写真館」2016年・新宿ニコンサロン
「しましま」2018年・GLOCAL CAFE IKEBUKURO

Room 2個展

鹿野貴司写真展「明日COLOR」

鹿野貴司

会期:2020.06.30(TUE)- 2020.07.12(SUN)

12:00-19:00(最終日 16:00 まで)

2020年4月7日、僕が住む東京にこれまで聞いたこともない「緊急事態宣言」が発令された。あらゆる飲食店が閉まり、会社員は自宅勤務、そして始まるはずの学校も始まらなかった。僕の仕事はすでに大半がキャンセルになっていた。未知の体験が始まると思うと、不思議な緊張感が生まれ、そしてカメラを手にとっていた。

政治家やニュースキャスターは不要不急の外出を控えろというものの、近所を歩くと普段以上に人がいた。都心に人が流れないというのはこういうことか。よく考えれば緊急事態宣言下の49日間、僕も徒歩で行けない範囲に出掛けたのは仕事で2回だけ。それ以外の47日間、保育園が休みになってしまった息子と、朝から日が暮れるまで遊び倒した。そして息子とふたりで、あるいは息子が昼寝をした隙にひとりで、隅田川の右岸と左岸をさまよいながらたくさんの写真を撮った。そのあいだ世の中ではさまざまな出来事があり、生があり、そして死があった。

人類とコロナウィルスの戦いはまだ続いている。いや、本当の戦いは明日から始まるのかもしれない。

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