Roonee 247 Fine Arts(ルーニィ・247ファインアーツ)

Exhibition

Room 1+2個展

木霊 -Spirits in nature-

小原孝博

会期:2025.03.20(THU)- 2025.03.30(SUN)

12:00-19:00(最終日のみ16:00まで) 月火水休廊

強い雨のなかを聖地に向かう。到着すると雨は止み、心を整えると光が射す。撮影後に一礼すると雲が現れ、駐車場に戻れば雨が降る。そんなことを繰り返すうちにその写真は自身の表現と捉えるのではなく、与えられた光景を世に届けることが役割と思うようになった。「語り部」こそが仕事。
一昨年の個展「息吹き」の撮影の最後は対馬と壱岐。その帰路に福岡の宗像大社に寄ると出雲や熊野等とは違う九州独特のエネルギーを感じた。宮崎の高千穂や日南、鹿児島、長崎、熊本と断片的には訪れていたが一気に九州の聖地を一周することで、そのエネルギーについての自分なりの答えが出るのではないかと考えた。
森を歩くことで自然と共存してきた長い歴史を身体の中で思い出す。気配を消し、息吹きを感じ、心へ木霊させる。森は天と地、自然と人、過去と未来、そのつながりの地。為すべき事はその語り部。感謝と共に。

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本展覧会は一昨年開催した展覧会「息吹き」につづく作品となります。瑞々しくも神妙な光景たちに、思わず深く息を吸うような、心安らぐ時間になることと思います。
今回も展覧会に合わせたカタログ(図録)をご用意しておりますので、ぜひ会場でお求めくださいませ。

小原孝博

静岡県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、文藝春秋写真部を経て独立。
1987年よりマラドーナを追いかけイタリア、アルゼンチンへ。イタリアセリエA、W杯イタリア大会などを撮影し『スポーツグラフィック・ナンバー』にて掲載。共著に『サッカーへの招待 』梧桐書院。
その後バリ島に魅せられ祭や芸能、島民の暮らしを撮影。写真集に『オラン・バリ』ダイヤモンド社 。掲載媒体にJAL機内誌『WINDSJCBカード会員誌『THE GOLD』『プレジデント』『クレア』など多数。写真展に『音降る島』、バリ島にて『AMBIENT BALI』など。テレビ出演として『WANDER EARTH TRAVELLER BS-TBS
他の雑誌媒体として『文藝春秋』『ダンチュウ』『アエラ』『カメラマガジン』『エスクアイア』『別冊太陽』『Coyote』など。写真展として『息吹き』ルーニィ247ファインアーツ、『光の音色』iiaギャラリーなど。現在は日本中の聖地を撮り続けている。

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