都市やまちなみはそれぞれの顔が現れ、一つの様態として佇んでいる そのような積層された表層の断片を見つめていると一つの考えが巡り出した
人は本当はどこに息づいていのだろうか
街の中に暮らしていると、自然の断片が垣間見えるが
存在としての自然を忘れがちになる
包まれる確かな空気や光は特別だ
そんな自然に対し昔から大地に畏敬の念を抱いていた
私たちは紛れもなくそういう自然と大地の中で歩んでいる
そうした自然、人、人が作り出したものの間には
境界のような様相がある
自然とのゆるやかなもの
時には暴力的なまでの対峙
ある意味不確実な線引き
そのような対象と自然に寄り添いながら
様々な境界の様相を辿りながら視線の先と向き合うと
自身の存在というものに改めて気付かされる
その行為は、白昼夢のような記憶の中と対峙しているのかもしれない
私は今
強固なものとして存在しているのか
それとも
それは
とてつもなく脆いものなのか
そういう
みえない
あの先
その向こうを
見つめていきたい