Roonee 247 Fine Arts(ルーニィ・247ファインアーツ)

Exhibition

Room 1+2企画展

EACH OTHER 展 ~ 祝福と静けさのあわいに立って ~

成澤 豪

会期:2025.10.02(THU)- 2025.10.12(SUN)

12:00-19:00(月・火・水 休み 最終日は16:00まで)

この度、成澤 豪さんの企画展を開催いたします。

2024年の「MEDLEY」展では、成澤さんの頭の中を覗き込むような体験でした。
あのように様々な作品が、一人の作家のイマジネーションで、クオリティの高い作品がたくさん生み出されるというようなことがあるのか。
これは現実なのか?と。
本当に刺激的な展覧会でした。

2025年の今年は、成澤さんのシリーズより2つ。
「Bless」と「Solo」のシリーズを新作も含め、じっくり拝見する機会といたします。
成澤さんの言葉より抜粋して、作品を紹介いたします。

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Bless

その名の通り”祝福する”ことをテーマとした作品シリーズです。始まりは8年前。いつもの街、よく通る道端で目にする草花や、樹木の美しさに目覚め、スケッチし始めました。
そうして書き溜めること数年、行く先々で出会った草花を全て、”花形装飾文字”に図案化することで
草花が教えてくれる、喜び、安らぎ、幸せといったインスピレーションを結晶のように昇華。
一方、生活の中で出会った、歓喜、平安、感謝、清浄といったインプレッションをもたらす、蝶や鍵といったモチーフを描き溜め続け、
そのモチーフを膨大な”花形装飾文字”のデータで、一文字ずつ緻密なパズルのように組み合わせながらそれらのモチーフのシルエットを徐々に埋め尽くしていきました。
また、背景となる地色は、ボード紙にパールやメタリックのピグメントを、数日かけて塗り重ねることで、絵画の持つ手触りや風合いを程よく求めていきます。(中略)

来る日も来る日も、花形装飾文字をひと文字ずつ詰めていると、こう思うのです。私たちにとって、いいことがあっても、そうじゃなくても、この世界の全ては本来、もうすでに祝福で緻密に編まれており、私たちは、その網の目の上に生まれ、こうして生きている。
本当の不幸があるとすれば、その事実に、普段いざという時、なかなか気づきにくいということだと。
だからこそ、目の前の世界がいつもの毎日だとしても、すでに目にし、手にしている事象が、無数の幸せの結晶でできているという秘密に、実感をもって気づくことで、一点の陰りもない、心からの祝福の想いを、自身にも他人にも抱いていきたいものだと、そう強く思うのです。

bless2

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