Roonee 247 Fine Arts(ルーニィ・247ファインアーツ)

Exhibition

Room 2企画展

鷲尾和彦「Sense of Place」

鷲尾和彦

会期:2020.09.29(TUE)- 2020.10.11(SUN)

12:00-19:00(月曜休廊 最終日16:00まで)

このたび、写真家・鷲尾和彦による新作写真展『Sense of Place』を開催いたします。
これまで鷲尾は、海外から東京を訪れるバックパッカーを簡易宿の室内で撮影したポートレート集『極東ホテル』、日本各地の海岸線に集まる人々を撮影した『To the Sea』、欧州難民危機の渦中で西欧へ逃れてきた移民・難民たちを駅のプラットフォーム上で撮影した『Station』など、「人と場所」との関係性に着目した作品を発表してきました。

本作では、生物と自然の世界を対象とし、人間の暮らす「社会」と、その向こうに広がる「世界」との関わりやその境界について探求する新たな試みに挑んでいます。

ぜひご高覧ください。(以上 鷲尾和彦さんの言葉です)


野原、畦道、雑草のしげみの中、

さまざまな草花が咲き競う光景に、突然出会うことがある。

光と影の中で瞬くその色や、

ほのかに漂う匂いにひき寄せられ、

私はそこへ近づこうとする。

よく目を凝らすと、小さな生き物たちも群れている。

私もその一匹だ。


偶然に決められたその場所に根を下ろし、

草花は、芽ばえ、咲き、実を結び、

やがて枯れて、新たな種を残す。

その場所に満ちているのは、

いのちの循環をまわそうとする意思としての生命力だ。


たとえ人の「社会」が弱ろうとも、

「世界」に生気は満ちている。

私は、社会と世界とを往き還る。

あの小さき蜂のように。

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協力 Yahoo! JAPAN

プロフィール

鷲尾和彦
兵庫県生まれ。
写真集に、『極東ホテル』(赤々舎、2009)、『遠い水平線 On The Horizon』(私家版、2012)、『To The Sea』(赤々舎、2014)、また共著に、作家・詩人の池澤夏樹氏と東日本大震災発生直後から行った被災地のフィールドワークをまとめた書籍『春を恨んだりはしない』(中央公論新社)などがある。
今年7月には、6年ぶりの写真集「Station」(夕書房)を刊行。

Washiokazuhiko.com

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